うみさまより。

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Android 4.4にChromeが付かない、に対する誤解らしきもの

Android 4.4のChromeがメーカに対するライセンスに!ということではてブコメントで話題になっているのを観測しました。
僕はこの騒ぎには大分な誤解が含まれているんじゃないかなーと感じているので、意見というか僕の見方を書いておきます。
# もちろん、間違えているかもしれません

以前からGmail appなどはプロプラである

以前から、GmailやMapsなどの"Googleのサービス"を提供するアプリ郡は、オープンソースではなくプロプライエタリに提供されてきました。これらはメーカに対してバンドルするためのライセンスを与えています。
CyanogenModの事件なんかで話題になりましたよね。

Googleが"自社サービス"と規定する範囲内として、これまで通りの対応だとおもいます。

Androidの断片化には繋がらない

提供されなくなるのは、あくまでも「Chrome」です。なので、(Chromium 30をベースにした)WebViewはオープンソースのまま残るようです。WebViewはOSが持つHTML5の表示ライブラリの事で、ブラウザの根っこは残ることになります。(ただし、Chromeとの差異はあるので参考文献を見ること)

AndroidがOSとして提供する機能自体は提供されるので、断片化には繋がらないと判断できます。

メーカーはさほど困らない

この事件による変化はChromeの置き換え影響で、ストックなブラウザ(一番プレーンなブラウザアプリ)がなくなるコトくらいのようです。ストックブラウザが積まれたメーカ製スマホって見覚えが無いですし、メーカはこれまで同様、自社開発するのでしょう。
# メーカはWebView上へ開発するのが大半ですから、これらにChromiumの技術は反映されるでしょう

多分、GmailやStoreも積んでいない中華タブレット等のみが影響します。

結論として

多分、ほとんど誰も困らないんだと思います。
とはいえ、標準でブラウザを搭載しないモダンOSってGentooくらいしか思いつかないので、斬新だとは思いますけどね。サーバ向けディストロですら、w3mとか入ってることが多いし。

参考