うみさまより。

考えたこととか、感じたこととかを残したい。 技術ブログ:http://qiita.com/umisama

サイバー甲子園

サイバー甲子園が開催されるらしい。

セキュリティ甲子園の記憶

その昔「セキュリティ甲子園」という企画があった。これは経産省が中心となり、若手が"ハッキング技術を競う"大会として注目を浴びていた。
僕はこの少し前頃からコンピュータで遊びはじめていたので、参加募集の広告を見て「勉強して、いつか必ず出るんだ!」と思った記憶がある。(この雑誌広告のデザインは今でも思い出せる。それくらいにインパクトのある記憶だ)

でも結局、この大会は中止となり実現しなかった。
「ハッキング」という単語がネガティブに捉えられ、社会的な問題となったからだ。
僕はリアルタイムでその中止を知ることはなかったが、色々モメたらしい。

時代は変わって

時が進んで、僕がこの辺の情報をちゃんと見るようになってからは、セキュリティ人材にとって苦しい時代なのだと感じていた。
今も"後進国"と表現されることの多い日本のセキュリティだが、その支配的な要因は、世論の正しくない理解だったと思う。その苦しい中でも前へ進め、世論の軌道を正してくれた先輩方の努力が結実したのが、「サイバー甲子園」に違いない。

今回の開催は、素直に喜ぶべきだ。
日本でもついに「世論の認識による問題」という糞のようにツマラないフェーズを乗り越えた。その一つの証拠となると思えるからだ。

ところで

気づけば僕もコンピュータを触って10年を超えたらしい。
僕の人生23年のうち、11年はコンピュータとなんらか触れ合ってきた。

セキュリティ甲子園に出たいというあの頃の夢は、叶わなかった。
でもその後継企画と言える「セキュリティ&プログラミングキャンプ」には大きく人生を狂わせてもらったし、それも含めてコンピュータによって楽しい人生が歩めていると思う。

今後もこの道でやっていこう。
そして、僕がお世話になった"先輩"のように良い影響を創れるよう、努力していこう。